高度情報化社会の潮流

皆さんは、ご自宅にコンピュータはお持ちになっていらっしゃいますか?十数年前には、自宅にパソコンを持っている人はそこまで多くはありませんでしたが、ここ十年の間に、家庭用のパソコンというのは急速に普及し、今では80%を超える家庭に最低でも一台パソコンが設置されているという時代になりました。二十世紀から二十一世紀へと時代が変わり、あるいは最も社会の構造が変わったのは、このパソコンによるネットワーク化ではないでしょうか。もともとは軍事用の通信回線として考案され、民間用の開発がされることによって一般的なものとなったインターネットも、今ではすっかり会社や家庭で、非常に多い機会において利用される1つのユーティリティへと進化を遂げたと言えるでしょう。今となっては、何か知りたいことがあったならばインターネットを使って調べれば、すぐにその情報は手に入ります。今までは専門的な知識などを知りたかったならば、わざわざ図書館に出向いて適切な本を探さねばいけなかったのですから、それに比べるとどれだけ手間が短縮されているのか、考えるだに恐ろしいほどに便利なシステムであると言えることは間違いありません。インターネットの使い道は、何も調べ物だけではありません。インターネットは同国内のみならず、他国ともそのネットワークを繋ぐ大規模なものです。それ故に、「WorldWideWeb(世界規模の蜘蛛の網)と呼ばれるほどで、どんな場所からどんな場所へも、簡単に情報を伝達することが出来てしまいます。また、インターネットの回線も従来の電話回線から、光ファイバーを使った超高速回線が主流となり、世界の裏側であってもほぼ遅延のない情報を伝えることが出来てしまうというのですから、それがいかに有用なものであるか、言うまでもないことでしょう。例えばあなたが、どこか別の国にいる友人とお話をしたいなら、インターネット電話の1つであるSkypeを使えば、どこからでも、高い通話料を払わずに、通信することが出来てしまいますし、もしパソコンがなくとも、携帯電話からメールを送信すれば、ほぼリアルタイムに連絡を取ることが出来てしまうでしょう。こういった、非常に多岐にわたる情報が世界中を駆け巡ることから、今の時代は「高度情報化社会」と呼ばれるようになりました。それはIT(インフォメーションテクノロジー)のなせるワザであります。しかしながら、この高度情報化社会によって、新しく発生した問題というのも少なからず存在しています。1つには、情報をすぐに得られる者と、そうではない者の間に、非常に大きな情報格差が生まれてしまうということです。先ほど、日本における家庭のコンピュータ普及率は80%を超えると言いましたが、もちろんコレは世界的にみた数字ではありません。世界中のコンピュータ普及率、インターネット普及率はまだまだ低く、特に発展途上国においてはまだまだ普及が進んでいない場所も多くあります。そうした時に、情報の交換をこのインターネットに大きく依存してしまえば、既にネットワークを持っている人達の情報はどんどん強化され、ネットワークに所属していない人達の情報はどんどん弱化していくことになるでしょう。それにより、既に「持つ」者の発展はより加速し、「持たざる」者の発展は相対的に減速していきますから、差は広がる一方であると言えます。問題はそれだけではありません。特に、途上国のネットワーク所属者にありがちな問題であるのが「メディア・リテラシー」という問題です。メディア・リテラシーとは即ち、情報の取捨選択のことで、必要な情報、正しい情報と、不必要な情報、誤った情報を自分自身で判断する能力のことを指しています。確かにインターネットによって、我々は無尽蔵な、いつでもアクセス出来る知識を手に入れました。しかしながら、我々は正しい情報と誤った情報、そのどちらもが急速に増加しているのだということを、しっかり理解して置かなければなりません。もちろんこれはインターネットに限ったことではなく、どんなマスメディアにおいても同様ですが、提供された、手に入れた情報が必ずしも正しいと思い込まず、自分自身で考えてその情報の信憑性について検討し、その情報をどのように扱うべきかを考える必要があるのです。情報は、世界を作り上げる大きな1つの要素でありましょう。例えば従来のように、新聞とテレビ以外に情報を得る手段がなかった時代なら、それらが言うのだから間違いないと思っていたかもしれません。しかしながら、インターネットの登場によってそれが誤りであるということを理解する人が増えてきました。新聞社にしろ、テレビ会社にしろ、自社の方針にそって情報を提供します。例えば昨今であればこのメディアによる大きな情報操作が行われました。それは、55年体制を崩壊させ、新たに民主党政権を生み出した政権交代劇です。あの政権交代に至る前のメディアは、こぞって政権保有者であった自民党のことを、それこそ身も蓋もないことまで叩き続け、世論を民主党への政権交代へと誘導したことは間違いない事実です。この裏には、民主党が政権交代した際、メディアに対して補助金が出されるという政策を打ち出していたからであり、純粋な情報提供者ではなかったということは、多くの人に知られることとなりました。つまり、情報提供者は必ずしも中立ではないということを知る必要があるということです。人は必ず何かしらのイデオロギーを持っています。それは、法人である会社も同様で、社ごとのイデオロギーに依って自らに有利な報道をしているということは、誰しもが知っていなければならないことです。これは、もちろんインターネットの中でも同様です。インターネットにはマスメディアよりも遥かに多くの情報提供者がいますが、彼らもまた一人一人が違ったイデオロギーを持ち、自らの正当性を証明するために選択した情報を提供しているのだということは、決して忘れてはいけません。テレビや新聞だから偏っていて、インターネットだから偏っていないというのは、あまりに都合の良い幻想であり、妄想に他ならないのです。そういった環境が、多くの人の手元に有る状況となったからこそ、より情報の取捨選択には気を使って行かなくてはならないのです。そして、ここ数年の間に、インターネットへの接続端末は、新たに進化を遂げました。今までは基本的に、デスクトップにしろノートにしろ、パソコンから接続するのが当然でありましたが、今では携帯電話からもかなり容易にインターネットへ接続し、情報を得ることが可能になっています。その1つで、ここ最近に特に大きな潮流となり、急激に人々に普及しているのが「スマートフォン」です。これは、従来の携帯よりもより高性能な、パーム(掌上)トップコンピュータとでも言いましょうか。ともかく、携帯するに抵抗の無いサイズでありながらも、非常に高度なネットワークに接続することが出来る上に、高度な処理を行うことをも可能とする、新たなるユーティリティであると言えます。そんなスマートフォンの普及により、やはりまた新たな問題も発生してきました。従来は、ある程度最低限の知識を持っている人がパソコンなどを利用することが多かったのですが、スマートフォンの手軽さ故に、基礎的なことについても把握していないユーザーが急激に増えたという問題です。利用者が増えること自体に問題があるわけではないのですが、それらの未経験のユーザーにとっては、経験者にとってはそうでもない問題であっても、大問題のようになる場合があります。その問題の1つが「セキュリティ」の問題です。スマートフォンは、それぞれがオペレーティングシステムを搭載した、小さなパソコンでありますから、パソコンに対して効果のある「コンピュータウィルス」の類が、感染します。ウィルスというからには、これらには拡大感染(パンデミック)を起こす可能性があり、キャリアーが多くなるだけ、このユーティリティの危険度は上昇するのです。これは、個人の端末が汚染されるというだけの単純な問題ではなく、ネットワーク全体を汚染する大きな問題であるということは、忘れてはいけません。そこで今回は、スマートフォン自体の情報と、セキュリティに関する問題、その両方にスポットライトを当てて、それぞれについて詳しく紹介していきたいと思います。便利なツールの裏にある、対策をしなければいけないことについて、それぞれ一人ひとりが知っておくことが、これらのツールを長く有用なものであり続けさせるために、絶対に必要不可欠なものであることを、是非考えてみてください。

こちらの時計アプリは味があって好きです。